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大学生になるきみへ―知的空間入門 (岩波ジュニア新書 (452))
06/11/2020 13:49:17, 本, 中山 茂
によって 中山 茂
4.4 5つ星のうち 8 人の読者
ファイルサイズ : 27.18 MB
内容紹介 学ぶことの意味と,自分を磨く学び方について,根底から考えさせてくれる本.大学は,自ら問いを発し,調べ,考え,追究する場である.そこで自発性・内発性を育てることが,自分の生きる道を見出し,人生にチャレンジしていくための大きな力になる.随所におかれた問いかけは刺激的で,考えさせられる.
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70年代にトマス・クーンのパラダイム論を紹介した著者の精確な日本の大学の現状を踏まえて、日本の大学を修了する次世代へのメッセージ。日本の大学を出て、アメリカの大学で仕事をした経験のある評者には大いに共感する箇所があり、いまだに是正されない日本社会の不幸を再読する思い。その指摘を引用しておこう。p.51私も多くの国の大学で教えたことがあるが、日本の大学ほど学生数は多くて中身がない、つまり虚学性の高い大学は見たことがない。実学であるから職業上役に立つという看板を掲げて人を引き寄せておいて、実際には役に立たないというのでは、詐欺みたいなもので、罪は重い。p.78 日本の大学の特徴日本の大学の特長は何かと問われれば、一言でいうなら、活力がないことである。・・・日本の大学づくりは、明治政府の官僚制度の一環としてつくられた。だから、官僚制度のしきたりが尾を引いている。・・・大学というところは自発的・内発的な人材を育てるところだが、官僚制度は行政を効率的におこなうシステムである。目的も機能も違う。・・・基本的に官僚制度の一環だから、限界がある。・・・それにあまり金もかけていない。・・・戦後の経済苦境の中での大学づくりだから、非常に安上がりの大学しかできなかった。日本の大学は質を要求されていないので、卒業もしやすい。 この指摘以上にいまの大学はさらに酷くなっているのではないか?ゆえに一読の価値あり。
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