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昭和の日本のすまい:西山夘三写真アーカイブズから
07/24/2020 11:35:31, 本, 西山夘三記念すまい・まちづくり文庫
によって 西山夘三記念すまい・まちづくり文庫
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ファイルサイズ : 26.68 MB
内容(「BOOK」データベースより) これは生涯をかけて日本のすまいに取り組み続けた建築学者・西山夘三がファインダーとスケッチブックを通して見た昭和の日本のすまいとまちの映像の一部である。
ファイル名 : 昭和の日本のすまい-西山夘三写真アーカイブズから.pdf
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西山夘三の撮った数多くのモノクロ写真(一部カラー)に、「NPO西山夘三記念すまい・まちづくり文庫」の方たちが解説をつけたもの。西山夘三は建築学者・建築家・都市計画家であり住宅問題を科学的に研究する基礎を築いた人と言って良い。同時に市民運動家でもあり漫画家でもあり、漫画小説というジャンルの本も出版しているようです。内容は次の通り。・「戦前編昭和10年~19年」京都、大阪、東京の街並みから、長屋、町屋、同潤会アパート、大都市の場末に作られた“不良住宅”、さらには当時の子供たちの写真も載せられている。ちなみに昭和10年がスタートなのは西山が写真を始めたのが昭和10年のため。・「戦後の絶対的住宅難編昭和20~30年」戦後の住宅難を解消するため様々な転用住宅が作られたのだが、その中でも京都市は、母子寮を出なければならない母子家庭のために旧市電車両を転用した住宅を作り、それはその後平成13年まで住宅として利用されていた。松本滋撮影として写真も載せられおり必見。西山による側面と内部のデッサンもある。・「復興・近代化編昭和25~34年」戦後復興と近代化の象徴である北海道・九州・軍艦島の炭住、社宅、公営住宅、農漁村の改善住宅など。また「昭和30年頃の街並み」として北海道・東北・北陸・関東・中部・近畿・中国・四国・九州の街の風景。さらに「昭和30年頃の農村風景」として東北・北陸・近畿・四国・九州の農村の風景が載せられている。また原爆スラム、東京上野の蟻の町なども戦後の“不良住宅”として載せられている。・「高度成長の光と陰編昭和35年~」日本の高度成長を支えた、必ずしも光の部分とは言いきれない木賃住宅、文化住宅、建売り住宅、ニュータウン、マンション、高層住宅、さらに陰の部分としての番屋、飯場、ドヤの写真が載せられている。その他公団住宅のダイニングキッチンなどの写真も載せられている。・「付録時代を映す画像集」西山家の内部の写真も二枚載せられているが、住宅学者の自宅はあまり効率の良いものではなかったようである。その他、「「西山夘三写真アーカイブズ」の生まれるまで」、「西山夘三年譜」、「西山夘三の主な著作」。西山夘三が残した、建築学、住宅学だけに限らず、社会学、家政学、近現代史にも渡る貴重な遺産であると言って良い。欲を言えばもう少し分類を整理し、解説を詳細にしてもらえれば、当時の家屋・街並み・庶民の生活の特徴などがより系統立てて理解できたのではないかと思います。昭和の風景の片隅に、気付くべき細部を発見するのはわれわれ素人にはなかなか難しい。
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