新アダムスキー全集6UFOの謎

Flying Saucers Have Landed, Inside the Space Ships に続く、「アダムスキーの弁明」とも呼ぶべき、最後の著書。１９６１年発行。目次第１部・なぜ彼らは来たのか・太陽系内の宇宙活動・宇宙船と重力・最近の科学の発達・わが太陽系内の変化・異星人の象形文字・懐疑論者に対する回答・デマとデマ流し屋・私は異星人から何を学んだか・聖書とＵＦＯ・形而上学、心霊学、宗教第２部世界講演旅行第３部悪魔すなわち時の人アダムスキーは前作で、太陽系の全ての惑星に人類が住んでいると主張した。全ての惑星に同程度の熱量が届くメカニズムについて、彼は、太陽系の電気的な３重構造と正電荷の微粒子が加速される様子を、陰極線管（テレビのブラウン管）と比較しながら説明している。アダムスキーのこの説が成立しないと、彼の体験が夢物語となってしまう。彼の主張を裏付けるデータとして、太陽コロナからのプラズマ流が太陽から離れるにつれて超音速になること、海王星の赤道付近で猛烈な風が吹いていることを挙げておきたい。「懐疑論者に対する回答」では、Walter H. HaasやWilliam M. Sintonなど、ポジティブな（アダムスキーの主張に肯定的な）多くの科学者の研究や見解が、紹介されている。本書の評価については、原書にあるC. A. Honeyのはしがきが削られていることや、日本語版のタイトルが漠然としていることなどで、星四つとしました。