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世界名作劇場/ロミオの青い空 (世界名作劇場ジュニア・ノベルシリーズ)
09/08/2020 11:36:07, 本, リザ・テツナー
によって リザ・テツナー
3.6 5つ星のうち 1 人の読者
ファイルサイズ : 20.87 MB
内容紹介 【商品の説明】 『誓おう。僕たちはずっと一緒だ』 TVアニメの金字塔「世界名作劇場」シリーズが、 ジュニア向けノベルズになって帰ってきました。 みずみずしい心に、生き生きとした物語をお届けします。 【内容】 19世紀後半・イタリアの国境に近いスイスの小さな村。少年ロミオは家族とともに、貧しくも幸せに暮らしていた。しかしある日、平和な村に「死神」と呼ばれる人買いルイニが現れる。ルイニの陰謀で、畑を失ってしまう一家。ロミオは、家族のために自らを人買いに売り、ミラノで煙突掃除夫となる。 きつい煙突掃除の仕事や、親方一家の厳しい仕打ち、不良グループ「狼団」との争いなど、想像以上につらい生活。しかし同じ煙突掃除夫の親友・アルフレドや仲間たちと助け合い、屋根から見えるミラノの美しい青空にも励まされ、日々をのりこえていく。いつしか強い絆で結ばれたロミオたちは、「黒い兄弟」を結成し、友情を誓い合うのだった――。 過酷な状況でも希望を失うまいとする少年たちの、熱い友情と勇気の物語。 内容(「BOOK」データベースより) 19世紀後半・イタリアの国境に近いスイスの小さな村。少年ロミオは家族とともに、貧しくも幸せに暮らしていた。しかしある日、平和な村に「死神」と呼ばれる人買いルイニが現れる。ルイニの陰謀で、畑を失ってしまう一家。ロミオは、家族のために自らを人買いに売り、ミラノで煙突掃除夫となる。きつい煙突掃除の仕事や、親方一家の厳しい仕打ち、不良グループ「狼団」との争いなど、想像以上につらい生活。しかし同じ煙突掃除夫の親友・アルフレドや仲間たちと助け合い、屋根の上から見えるミラノの美しい青空にも励まされ、日々をのりこえていく。いつしか強い絆で結ばれたロミオたちは、「黒い兄弟」を結成し、友情を誓い合うのだった―。過酷な状況でも希望を失うまいとする少年たちの、熱い友情と勇気の物語。
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1995年、ハウス名作劇場で『ロミオの青い空』としてアニメ放映されたリザ・テツナー原作『黒い兄弟』からのジュニア向け版。この翌年を最後に、本シリーズは放映終了となりました。本作の舞台はイタリアとスイス国境に程近いアルプスの風光明媚な小村。噂の人買いルイーニにさらわれた少年ロミオは、やがてミラノで親切な親方のもとで、煙突掃除として働くことになるが、ミラノに向かう途中、貴公子アルフレートに出会う。行方をくらませた妹のために貴族の館を出奔し、手がかりを求めてあぐねていたところを、ロミオと遭遇したのだ。アルフレートにこよなき友情を感じたロミオは、妹探しに協力すべく際どい綱渡りを繰り返す。マフィアの国でもあるが、本作でもロミオ団が街のチンピラと衝突するシーンも印象的。つっぱり少女もロミオ団に加わるが、ロミオはこの少女に「トウヘンボク」などと呼ばれるものの、しだいに懸隔が抜け、密かに気にかけるようになる。結局妹は無事保護されるが、肝腎のアルフレートが熱病に冒されて死んでしまう。勇気ある貴公子の、だらんと力尽きたあえかな様子は、一抹の哀愁を帯びるが、この一件でなおさら互いの友情を誓いあう中、ロミオ団の面々は期限が来て、それぞれの故地へと散ってゆく、そんな話である。オープニングは「空へ」、エンディングは「ロマナの丘で」。物悲しさ漂う中、鳥や光になりたい、あの丘でまた会おうよ、と歌う。アニメ版では、ロミオは健康的な少年として登場、一方のアルフレートは血統ある勇者ながら、最後のシーンに象徴されるように、どこか憂鬱な翳を帯びている。ロミオを「トウヘンボク」と呼んだ例のつっぱり少女は、元はチンピラ団の側についていたが、ロミオらの行動の経緯に惹かれ寝返る、そんなところもまた、血気盛んなイタリア人気質を表しているかもしれず、ローマ帝政時代にも、そんなことがよくあったのではなかろうか。ヘルマン・ヘッセは『デミアン』で職工の少年たちが『ブリキの太鼓』さながら界隈を闊歩するシーンを描くが、少年少女の時代とは得がたいロマンチシズムの日々であり、その心の世界は深くしまわれている感じがするが、ぜひ本作をつうじて、少年少女たちの友情の絆をたしかめられたら、と思います。因みに、’83年に同シリーズで放映された『わたしのアンネット』もアルプスを舞台として展開する、アンネットとルシエンの友情物語ですが、こちらのほうはアンネットの弟ダニーの骨折事件をきっかけに、話が急転回したのち、ルシエンの勇敢な行動によって絆が回復するといったもので、一つのメタモルフォーゼを描いているようにも思えました。『ロミオ』は、原作ジュニア向け版でも、アニメ版DVDでも、アルプスの美しい自然や、大都市ミラノの雑多な雰囲気とともに楽しめます。’97年でもってハウス名作劇場は終了しましたが、1つのシリーズで20年はかなりのロングランであり、視聴者に多くの思い出を残してくれたことと思います。ピディントン原作『南の虹のルーシー』や、トウェイン原作『トム・ソーヤーの冒険』なども思い出深い作品としてご参考まで。
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