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失われた史前学―公爵大山柏と日本考古学
06/08/2020 07:36:47, 本, 阿部 芳郎
によって 阿部 芳郎
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内容紹介 陸軍大臣大山巌の次男で陸軍少佐・公爵の大山柏は,戦前の考古学をリードした研究者であった.ドイツで学んだ考古学の手法を取りいれ,私財により史前学研究所を開設して発掘調査を行った.史前学研究所跡地の発掘,発掘遺跡の再調査,遺族・関係者への取材など様々な角度から,大山柏の人物像を描き,研究所の活動を復元する. 内容(「BOOK」データベースより) 陸軍大臣大山巌の次男で陸軍少佐・公爵の大山柏は、戦前の考古学をリードした研究者であった。ドイツで学んだ考古学の手法を取りいれ、私財を投じて史前学研究所を開設し、多方面の発掘調査を行った。史前学研究所跡地の発掘、発掘遺跡の再調査、遺族・関係者への取材などさまざまな角度から、大山柏の人物像を描き、研究所の活動を復元する。 内容(「MARC」データベースより) 陸軍少佐・公爵大山柏はドイツで学んだ考古学の手法をもとに、史前学研究所を開設して、戦前の発掘調査をリードした。研究所跡地の発掘、遺跡の再調査、関係者への取材などから、大山の人物像と研究所の活動を復元する。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 阿部/芳郎 1959年生まれ。明治大学大学院博士課程後期(考古学)で日本考古学を専攻。岡山大学文学部助手を経て、現在、明治大学文学部助教授。史学博士。専門は縄文時代(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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失われた史前学―公爵大山柏と日本考古学を読んだ後、読者のコメントの下に見つけるでしょう。 参考までにご検討ください。
一見すると考古学の難しい本のようですが、戦前に私財を投じて日本の考古学に寄与した大山柏公爵の評伝といってもよい内容です。実は私は大学時代に考古学を学んだことがあるのですが、「大山柏」の名前はこの本に出会うまで一度も聞いたことが無く、著者の阿部氏が指摘するとおり大山氏は学会から抹殺された存在だと感じました。それは大山氏の主催していた「史前学研究所」が東京大空襲で消滅したことにも原因があるようですが、何よりも大山氏が華族出身であったことが背景にあることがこの本で明確に指摘されています。大山氏と関係のあった考古学者は長谷部言人、相沢忠洋、角田文衛ら多数にのぼりますが、それでも日本考古学会から「大山柏」の名前が消えた背景に戦後の思想潮流があることは阿部氏の指摘のように無視できないものでしょう。最近問題の多い日本の考古学に携わるみなさまにはもちろん、戦後の歴史を見直したい方、華族史に興味のあるみなさまにもお薦めの本です。岩波書店から出る本は文章が難しいものが多い傾向が見受けられますが、この本は平易ですんなりと読みやすいと思います。
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